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神龍湖を中心に、四季を通して美しい大自然を見せる国定公園・帝釈峡。中でも上帝釈峡エリアは鍾乳洞や巨岩が見せる自然美が豊かな環境。その自然美を感じることのできるトレッキングは最適なロケーションです。ガイドとともに2班に分かれ、時間にして約2時間。途中で鍾乳洞や巨岩美、遺跡など歴史の足跡を辿りながら、約4kmを歩きます。
帝釈峡・賽の河原駐車場に集合。帝釈峡ガイドから帝釈峡の説明と、トレッキングをする上での注意点を聞き、いよいよ出発です。まずは駐車場すぐ横にある石雲山永明寺へ。真言宗醍醐派の寺院で、この建物は明治33年に桃山様式を模した総ケヤキ造りで再建されたものです。
そして渓谷の中へと歩きます。リンゴ畑を抜けたところにあるのが寄倉岩陰遺跡。全長30m、幅15mの帝釈遺跡群の中で最大の岩陰遺跡です。この辺りは約2万年前の縄文時代の土器や貝殼、人骨や動物の骨もから出土している貴重な国史跡で、岩を見上げると息を飲む迫力。歴史のロマンを感じます。
紅葉の中、帝釈峡を流れる川に沿って歩くとそこに現れるのは白雲洞。奥行き200mもある鍾乳洞です。石筍、石柱など、長い時間をかけ自然の力で作られた鍾乳石が圧倒的な迫力を持って迎えてくれます。滑らないように、頭をぶつけないように、生徒たちは用心しながら、それでも歓声をあげながら進みます。
周囲は秋の紅葉。赤や黄色に染まった木々が風に揺れ、ハラハラと葉を落としています。眼下にはサラサラとせせらぎの音。サクサクと歩く音しか聞こえてこない自然に包まれ環境です。そして現れたのが雄橋。自然の力でくり抜かれた橋の形をした巨岩です。恐る恐る雄橋の下をくぐって記念撮影。トレッキングはここで折り返しです。
女子生徒(Aさん)
最初は「歩くのってだるいな」って思っていました。私たちの住む関東ではこんな自然豊かな場所は近くにありませんし、通学も自転車。普段はこんなに歩くことはありません。だけど今日はこんなにきれいな紅葉の中で、友達と話しながら、そしてガイドさんの話を聞きながら歩くと、とても楽しかったです。印象的だったのは白雲洞の迫力。ポタポタとした雫が長い時間をかけて作った自然に驚きました。雄橋の記念写真も楽しかったです。
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