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民泊の魅力
―人との出会いが一番の学び―
 民泊とは、豊かな自然の中で農村暮らしを楽しむ民家に泊まり、「田舎暮らし体験」をします。そのため、ホテルに宿泊する旅行では体験することのできない、地域ならではの文化や伝統、生活を体感することができます。
 特に、民泊は家族の一員として温かい人間関係を築きながら、田舎に暮らす人たちの習慣やモノの考え方、地域の活動、社会の仕組みなど、さまざまなことを直接学ぶことができます。SNSなどによるコミュニケーションの変化や、ご近所づきあいが希薄化しているといわれている時代だからこそ、顔を合わせて会話をしながら深く交流できる「民泊」が魅力となっています。
 また、子どもたちにとっては、自律した生活が学べる、第二のふるさと・家族ができるという魅力もあります。
学校教育のニーズに対応
―生きる力を育む一助に―
 学校教育では、目まぐるしく変化する時代の中で、子どもたちが社会に出て、より良く生きていけるように、子どもたちが自ら考え、自ら判断し、自ら行動する資質、いわゆる「自律する力」を育むことが求められています。
 また、新学習指導要領では、子どもたちに育成すべき資質・能力として、「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等)」が挙げられています。
 本協議会では、修学旅行のプログラムとして「庄原さとやま民泊」が、さまざまな人との出会いや体験を通じて、多様な価値観、知恵に触れることができ、未来を生き抜く力を育む一助になると考えています。
庄原の魅力
日本の原風景
 比婆道後帝釈国定公園をはじめとする豊かな自然、そして、たたら製鉄によって形成された棚田に、築100年を超える古民家が点在する庄原市。日本有数の美しい里山の景観が魅力で、日本の原風景を感じることができます。
都市生活とのギャップ(3密のない暮らし)
 西日本最大級の面積に、人口約35,000人が暮らす庄原市。密集のない生活は、都市部の子どもたちにとって大きなギャップがあり、民泊によって暮らしの知恵や心の豊かさ、ご近所づきあいなど、新たな発見や気づき、学びに出会うことができます。
持続可能性に対する挑戦
 全国に先駆けて、過疎高齢化が進む中国山地において、自治振興区をはじめさまざまな団体が地域の存続および活性化に向けた取り組みを展開しています。
民泊のすごし方
1日目
入村式
受入家庭の皆さんと顔合わせ。式後に受入家庭と一緒に民家へ移動します。
民泊する家庭へ到着
自己紹介やお家のルール、滞在のスケジュール確認などを行います。
田舎暮らし体験
季節、天候に応じてその家庭でできる田舎暮らし体験を行います。 (農林畜産業体験やモノづくり体験、お菓子作り体験など)
夕食づくり、夕食、片付け
料理は受入家庭と一緒に調理します。食事もみんなで楽しくいただきます。
入浴、団らん
お風呂は、近隣の温泉施設を利用する場合もあります。食事・入浴後はみんなで一緒に団らんのひと時を過ごします。
就寝
お布団は自分たちで敷いてもらいます。明日の荷物の準備もして就寝します。
2日目
起床、朝食づくり
起床後、準備ができたら朝食の用意を行います。
朝食、片付け、振り返りの会
2日間の感想をお互いに話して、民泊体験を振り返ります。
離村式、お別れ
離村式後に受入家庭さんと最後のお別れをしてバスに乗り込みます。
ホームスティ受け入れまでの流れ
①実施日の決定
②当協議会から必要資料を送付
③学校から生徒のグループリストとアレルギー情報提出
④受入家庭とのマッチング(当協議会が行います)
⑤学校へ受入家庭とのマッチングリストを提出
⑥受入当日
モデルコース1
平和学習・宮島1泊+庄原市1泊
広島での平和学習+日本の原風景で田舎暮らし体験。
農村の非日常で新たな気付き・価値観に出会う。
モデルコース2
【庄原市2泊+関西1泊】
生きる力を育む探求学習。
過疎高齢化が進む中山間地域で持続可能性を学ぶ。

動画で見る庄原の田舎体験

探求学習プログラム
 探求学習とは、生徒自らが課題を設定し、解決に向けて情報を収集・整理したり、周囲の人と意見交換・協働したりしながら進めていく学習活動のことで、新学習指導要領においても、特に注目されています。
 庄原市のある中国山地は、全国に先がけて過疎高齢化が進み、人口減少に起因する課題が山積する中で、地域の持続的な発展を目指して、さまざまな取り組みや暮らしの知恵があります。
民泊体験などで、地域に密着した暮らしの課題や知恵などについて深く学び、社会の一員としてどのように関わっていけばよいか考えたり話し合ったりします。
民泊家庭
 普段とは全く違う地域で、受入家庭の家族の一員として過ごします。
一緒に食事を作ったり田舎暮らしの体験をしたり、普段とは全く違う世界が見えてくるはず。それぞれの家庭が普段すごしている「ありのまま」を体験してもらいます。
奥田順紀さん
オクダヨシノリ
地域
庄原市比和町
子ども達と一緒に農作業したり会話をしたり。同じ時間を共有することでお互いが元気になり、子ども達にとって庄原での時間が宝物になったら嬉しいです。
柳原初美さん
ヤナギハラハツミ
地域
庄原市高野町
子供たちにとって畑仕事のほとんどが初体験なので、いろんなことに興味津々。子供たちの笑顔を思い浮かべながら「次は何を手伝ってもらおうかな」と考える時間が生活の張り合いになっています。
長里 均さん
ナガサトヒトシ
地域
庄原市口和町
完熟した野菜を子ども達に採って食べてもらうと、いつも美味しいと言ってくれます。農業の楽しさ・厳しさを少しでも共有してくれると嬉しいですね。
山本節子さん
ヤマモトセツコ
地域
庄原市西城町
春は山菜収穫、秋は栗や柿取りなど季節に応じた体験をしてもらっています。いろんな豆知識や昔ながらの知恵を伝えながら、地域の文化を継承しています。
安全対策
事故防止の為の厳守事項と円滑な運営を行うための協力要請事項を下記のとおりに定めてお知らせします。
  • 体験実施前の実地踏査による危険場所・箇所の把握と関係者間でび情報管理を徹底します。
  • プログラムは雨天の場合でも雨具を着用、実施することが原則です。
  • 無理のない旅行および体験行程の管理、アドバイスをします。
  • 体験中における参加者の体調確認の徹底をします。
  • 参加予定者への事前学習資料、装備等に関する情報の連絡を発信します。
  • プログラムの実施上、必要と定める疾病等の申告を促すとともに、必要に応じて問い合わせを行います。
  • プログラムの実施上、必要に応じてストレッチ体操等の準備運動を実施します。
  • 周囲の環境に伴う危険場所や、区域への立ち入り禁止等について注意をします。
  • 危険回避など安全対策をインストラクター研修にて徹底します。
  • 参加者の年齢や能力等を考慮した人数での受入れを行なっています。
  • 味覚体験・民泊など宿泊と食事を伴う体験には、食物アレルギーや持病等を事前調査の上、必要な情報を事前にご連絡ください。
  • 民泊の場合はお客扱いではなく、家族の一員として迎えるように指導しています。
  • 食事の準備、布団の上げ下げなど、一緒にしていただきます。
  • 民泊は衛生管理と火災予防の怠りのないよう徹底しています。
庄原市さとやま体験交協議会
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