ひばごん郷温泉 すずらんの湯

浴槽からあふれるお湯は、温泉好きのロマン!

広島市在住のフリーランスフォトグラファーであり、温泉ソムリエ アンバサダー&マスターとして活躍する中野一行さん。特に温泉撮影は得意中の得意。中野さんに実際に庄原市内に点在する温泉に入っていただき、撮影。そのレポートをお送りします。

 道後山のふもと「ひばごん」で知られる西城町の奥深く、島根県や鳥取県の県境にほど近いところにあるのが「ひばごん郷温泉すずらんの湯」です。
 静かな山間にあり、まさに秘湯の雰囲気が感じられます。
 そのせいか到着し館内に入るとほっとできる雰囲気。
 浴場はメインの大浴場のほか、掛け湯、水風呂とサウナ。大浴場はジェットバス風になっていて、ぶくぶくとした気泡が体をほどよく刺激してくれます。
 冷鉱泉を加温しているのでいつでも適温。
 窓の向こうにはテラスもあり、冬には雪見風呂も楽しめます。

 この温泉の一番のトピックはこの源泉かけ流しです。
 浴槽から溢れるかけ流しのお湯は、ちょっとした贅沢感。見ていて心が躍ります。
 このお湯に浸かると神経痛、筋肉痛、関節のこわばり、疲労回復に適応症があり、特にスキーやスポーツ、山歩きの帰りに立ち寄るといいようです。

食堂や休憩室も完備。
 きつねうどん・そば(各500円)、尾道ラーメン(700円)、焼き鳥盛り合わせ(500円)、それに元祖ひばごん丼(800円)というご当地メニューも。使われている野菜や米は庄原産が多いのだそう。テーブル席のかに畳敷きの部屋もあり、窓からは道後山を見渡すことができます。

 ロビーはゆったりとした雰囲気です。
 すずらんの湯の近くにはトレーニングもできるクロカンパークや多目的広場、すずらんやササユリの自生地もあり、散策するにはうってつけ。
 大自然と一緒に楽しめる温泉施設なのです。

 すずらんの湯は宿泊施設「ひば・道後山高原荘」(一般・1泊2食9000円~、学生団体・合宿利用料金もあり)を併設しています。
 ぜひ泊まりがけで楽しみたい温泉ですね。

取材したフォトグラファー・中野一行さんのコメント

 何度かすずらんの湯に入らせていただいたことがあります。初めて訪ねた時は雪の多い寒い日で、そのせいか到着してお湯に入った時には感動。図らずも雪見風呂となったことを覚えています。お湯は無色無臭で刺激がなく、やわらかな肌触り。ここの温泉の見所はやはり、主浴槽のかけ流し。浴槽からあふれるお湯は温泉のロマン! その様子を目でも耳でも楽しめることが、すずらんの湯の醍醐味ではないでしょうか。

住所 広島県庄原市西城町三坂152-10
電話番号 0824-84-7070
営業時間 12〜2月/12:00〜20:30
3〜11月/10:30〜20:30
定休日 火曜(祝日の場合営業)
ホームページ http://dogoyama.jp/hot_spring.html
駐車場
40台
支払い方法 現金
料金 大人620円、小人310円(水曜は大人360円、小人150円)
泉質 単純弱放射能冷鉱泉

写真・文 中野一行氏

プロフィール
中野一行(なかのかずゆき)
広島県広島市在住
フリーランスフォトグファー。温泉ソムリエ アンバサダー&マスターとして活躍する。著書「温泉ソムリエ・中野一行 厳選 中国・四国かけ流し温泉ガイド&メモ」(ザメディアジョン)。サロペットがトレードマークです。