アヴェニールタウンMIRAINOMACHI

何が出てくるか… わくわくするから何度でも行きたくなる!
ステキな「未来」を見せてくれる店

「アヴェニール(avenir)」はフランス語で「未来・将来」の意味。MIRAINOMACHI(未来の町)という店名に、「人と人との繋がりを大切に、笑顔あふれる町に」というコンセプトが込められています。

それは料理長の水橋シェフの思いです。

いつも「わぁ~!」と驚きと感動が添えられたお料理を提供する水橋シェフ、2021年にオープンしたばかりのこのお店は、たちどころに人気店になりました。

人気の理由の1つは、水橋シェフの「創作力(クリエイティビティ)」にあります。
創作料理とは、食材や調味料の配合、盛り付けなどをシェフのアイデアで工夫され、伝統と新しさとを融合させた料理のこと。

料理って、本当はゼロをイチにするクリエイティブな仕事なのです。そして、本当は多くの人に「美味しい」だけでなく「楽しい」という感想をもたらすべきものだと思うのです。

そんな風に思わせてくれる、水橋ワールド。
ひとたび、水橋シェフのクリエイティビティに触れると、次は何が出てくるんだろう……と、楽しみになり、リピートしたくなってしまうから不思議です。

一体、どんなお料理が出てくるの?

ある日のコース料理を紹介します。

全部の料理を並べた写真だけでは、この料理の素晴らしさ、楽しさが伝わらないので、ここから詳しくお伝えしますね。

本当は、木箱の上に3品(左から、とうもろこしのフラン、豚ヒレ肉の黒酢和え、ソフトサーモンの燻製)がのせられた状態で出てきます。

これだけでも「わ~!」と言ってしまいそうになるんですが、まだ早い。そっと蓋を開けてみてください。

下の段にも小さな器に入った3品が。
(左から、鶏ささみのグリエ・アボカドとレモン風味のオイル、総領町名物・稚鮎のフリット、旬のじゃがいもと生ハムのミルフィーユ仕立て)

そして、ソフトサーモンの燻製は冒頭の写真のように、目の前で瞬間スモークしてくれます。

白桃の冷製スープは、器にシビレました!! 三島手という技法を用いた蓋つきの陶器。陶器の焼き物で蓋つきというのは珍しいのでは? 佐賀県の綿島康浩さんという作陶家の器だそう。完全に和食器ですが、こうして洋の冷製スープを入れてしまうところが水橋シェフ。素敵です♪

スープの器をベタ誉めしていると、なんと魚料理が同じ作陶家さんの深鉢で! 
この日は、庄原産のアスパラピュレをあしらった、いさきのグリエでした。

庄原らしさは、主役であるはずのいさきよりも野菜の存在感が勝っているところ。この点は庄原という町を知らないシェフには、絶対に出てこないアイデアだろうな、と思います。

【アヴェニールの料理長、水橋聴シェフ】
【アヴェニールの料理長、水橋聴シェフ】


「僕は何でも最初に『カタチ』を決めるんですよ

日替わりの『カタチ』、コース料理の『カタチ』、そうして色んなものがちょっとずつあるというのが僕らしいのかな、と思うんです。」

と水橋シェフ。



例えば、1日20食限定のシェフの創作日替わりランチは
この「カタチ」で。


日替わりランチは、ごはんとスープのほか、スクエアのプレートに、シェフがクリエイトした庄原料理が5~6品、見事にコラージュされます。

かつては、庄原には野菜しかない、野菜だけでは難しい、そう思っていたのだそう。(もちろん、比婆牛はあるのですが、値が張るのでお客様のことを考えて使わないという選択をすることもあります。)でもある時、最先端のヴィーガン料理などに触れ、大きなヒントを得たと言います。

水橋シェフのクリエイティビティは、多くの人との繋がりの中の「気づき」から生まれてくるのでしょうか。毎回、お客様の期待値が少しずつ上がっていくので、常に未来に向かって走りつづけなければなりませんね。そんな「Avenirな生き方」こそ、このお店のもう1つの魅力なのかもしれません。

店舗情報

店名 アヴェニールタウンMIRAINOMACHI       
住所 広島県庄原市総領町下領家1−3      
電話番号 0824−88−3051         
営業時間 ランチ午前11時~午後2時、
カフェ午後2~4時
定休日 火、水曜定休