ヒバゴン~実在した、謎の類人猿~

キャラクター化されたヒバゴン
キャラクター化されたヒバゴン

ヒバゴンとは?

1970年7月20日、広島県庄原市(旧比婆郡)西城町の比婆山麓で、身長約1.6m、逆三角形の顔、ゴリラに似た体つきをした謎の類人猿が目撃され、出没地にちなんで「ヒバゴン」と名付けられました。その後もヒバゴンの目撃は相次ぎ、全国的に報道されたため、旧西城町役場に「類人猿係」を設置して対応するなど、大騒ぎとなりました。
数年後、正体不明のままヒバゴンの目撃情報は途絶えましたが、西城町では、様々なヒバゴンのキャラクターと、ヒバゴンの名を冠した多くの産物がつくられ、ヒバゴンを題材にした映画も撮影されました。
現在も、西城のまちを歩けばいろいろなヒバゴンに出会うことができます。

当時のヒバゴンのイメージ
当時のヒバゴンのイメージ

ヒバゴン出没!

1970年7月から8月にかけて、西城町油木の比婆山のふもと付近で「怪物を見た」という目撃情報が相次ぎました。「猿にしては体が大きすぎる」「猿かと思ったら人言の顔立ちによく似ていた」「ゴリラに似た怪物なのでびっくりした」等の証言から、その生物が「類人猿か?」と言われるようになりました。
また目撃者たちは「震えが止まらなかった。夜は早めに戸締りをし、子どもを外に出さないようにしている」「恐ろしさのあまり親戚の家に駆け込んで泊まった」などと話しており、とても怖い怪物として認識されていました。

ヒバゴン出没マップ
ヒバゴン出没マップ

静かな田舎町を賑わせたヒバゴン騒動

比婆山のふもとに怪物があらわれたというニュースは全国的に報道されるようになり、目撃者に多くの取材が押しかけたため、旧西城町役場では「類人猿係」を設置して対応にあたりました。ヒバゴンの正体を突き詰めようと、日本各地の大学や研究機関、類人猿調査隊が訪れ調査を行いましたが、目撃談と足跡だけでは推測にとどまり、結局正体はわからずじまいでした。

出没から5年を過ぎる頃、目撃情報は途絶え、ヒバゴンが紙上を賑わすこともなくなりました。そして29件の目撃情報を残し正体が解明されないまま、役場の類人猿係は廃止。人間への直接被害がなかったこともあってか「ヒバゴンが何者でもいい。どこかで元気でいてほしい。」という声もささやかれる中、ヒバゴン騒動は幕を閉じたのでした。

ヒバゴン出没マップ PDF版

現代に生きるヒバゴン

キャラクター化

1999年「西城ふるさと祭」のポスターやプログラムに登場したイラストのヒバゴン。山の中で人間に遭遇し、きょとんとした様子のヒバゴンの愛嬌のあるキャラクターが人気を呼び、今でもいたるところに登場しています。背景や衣装、色々なバリエーションがありますが、登場以来ポーズは1つだけ。地域の方々に愛されることで育ったキャラクターです。

※キャラクターはNPO法人ヒバゴンの知恵袋が管理しています。

  • 地域の生活交通をみんなで守ろうとの願いがこもった、ヒバゴンバス。

  • 色々な格好のヒバゴン。庄原市のあちこちで見ることができます。

着ぐるみ化

ヒバゴンはまだ謎の類人猿だった頃から西城では着ぐるみが作られ、「怪獣踊り」が披露されるなど早くもマスコット化が始まっていました
はじめは恐ろしい顔をしていたヒバゴンの着ぐるみも、キャラクター化後は愛らしいものに。時代によって、色々な着ぐるみが西城町で作られました。2014年には庄原市もヒバゴンの着ぐるみを製作し、祭りなど様々なシーンでヒバゴンを見ることができるようになりました。
愛らしいヒバゴンは、子ども達の人気ものです!

  • ヒバゴン出没当時、初期のヒバゴン着ぐるみ。

  • 2001年、西城ふるさと祭実行委員会が作成した手作りヒバゴン。

  • 庄原市が製作した現在の着ぐるみ。

ヒバゴンの商品

丁寧なものつくりの精神をヒバゴンに託したい、とヒバゴンの名を冠した食べ物やお土産もあります。 「ヒバゴンのたまご」「ヒバゴンネギ」「ヒバゴンの寒じめほうれんそう」など、西城産の農産物や加工品のデザインブランドに採用されています。西城豊かな自然の中で堅実な生産者が作った農産物のPRに一役かっています。

※キャラクターはNPO法人ヒバゴンの知恵袋が管理しています。

ヒバゴンネギ

詳細

ヒバゴンのたまご(菓子司処 大國堂)

詳細

ヒバゴン丼

ヒバゴン丼は1984年に西城町三坂の「峠の茶屋やまびこ」で誕生しました。地物の山菜(コゴミ)と山の芋、とりそぼろ、刻み海苔、ネギ、ワサビ等の乗った丼に、出汁をかけて豪快に混ぜていただきます。採集・保存・加工の技など里山の食の知恵がつまったどんぶりです。

■ヒバゴン丼提供店(2018年7月現在)

ひば道後山高原荘・すずらんの湯

ヒバゴン、映画に

2004年8月、映画「ヒナゴン」のロケが西城町で行われました。広島県の山あいの田舎町・比奈町で30年ぶりに目撃された謎の生物・ヒナゴンをめぐるヒューマン映画です。原作は重松清さんの「いとしのヒナゴン」、監督は渡邊孝好さん、主演・井原剛志さん、井川遥さん。1ヶ月間のロケではキャスト・スタッフの皆さんとともに約2,000名のエキストラ、町内外のボランティアスタッフが一緒に汗を流しました。

映画ヒナゴン 特設ページ

もっとヒバゴンを知りたい方に

ヒバゴン出没40周年記念誌「HIBAGON BOOK ヒバゴン本」を販売しています。ヒバゴン出没の歴史・年表・ヒバゴン騒動の特別インタビューなど、ヒバゴンをもっと知れる、もっと好きになる1冊です。32pフルカラー、1冊600円です。メールでご連絡ください。

特定非営利活動法人 西城町観光協会
hibagon@trust.ocn.ne.jp

ヒバゴンに関するお問合わせ 
西城町観光協会☎0824-82-2727

ヒバゴン目撃50周年を記念した動画

ヒバゴン目撃50周年を記念した動画

特定非営利活動法人 西城町観光協会では、ヒバゴン目撃50年を節目に、「ヒバゴン50周年記念オンラインツアー」と題して作成。2021年2月にYouTubeで配信開始 「ヒバゴン」の目撃地や西城町内の観光スポットや文化なども紹介しています。