カヤの巨樹が目印
座禅体験もできる
曹洞宗の古刹
- 歴史・文化
浄久寺
1558年~1570年頃に創建されたといわれる曹洞宗の寺院。戦国時代にこの地方を治めたとされる、大富山城主久代宮氏の菩提寺です。境内には宮氏一門の五輪石塔や、墓碑32基が現存されています。古い山門は「矢じりの跡」とも言い伝えられる傷が複数あり、争乱の時代を思い起こさせます。
見どころは、広島県の天然記念物に指定されているカヤの巨樹。山門をくぐった右手、鐘楼の横に大きく枝をのばしています。イチイ科に属するカヤは雌雄異株で、こちらにあるのは毎年多数の実をつける雌株。宮氏が大富城を築城した時に植えたと伝えられる一本で、樹齢はおよそ400年~450年と推定されています。左手には観音堂である「圓通閣」が建立。備後西国三十三ヶ所観音霊場においては第21番の札所であり、観世音菩薩の本尊印が入った御朱印(300円)をいただけます。
また近年では、不定期で月に1回ほど「座禅体験」を開催。少人数の場合は本堂奥にある禅堂で、人数が多い場合は本堂を利用して貴重な座禅体験ができます。はじめに軽いストレッチをしてから、住職の手ほどきを受けて本格的な座禅にトライ。所要時間20分ほどで、頭と心を無にする特別な時間が味わえます。基本的には座布(ざふ)を使って足を組みますが、妊婦さんや足腰の弱い高齢層の人には椅子の用意もあるので安心。座禅の最中は、警策(きょうさく)を使って姿勢を正してもらいましょう。
「お布施について、まずは知ってほしいので」という住職の思いから、体験料は100円と破格。気になる人は公式のInstagramをチェックして、スケジュールを確認してみてください。
ほかにも要望があれば、人数や日程次第で写経体験も可能。春は桜や菜の花が周囲を彩り、美しい山寺の風情を楽しめます。
SUMMARY
Instagram @jokyuji
DATA
- 電話
- 0824-82-2666
- 住所
- 庄原市西城町栗150
- 駐車場
- 有り 25台
- 定休日
- 無休
- 営業時間
- 8:00~17:00 ※不在の場合有
ACCESS
中国自動車道 庄原ICより約20分