元祖の樹がある
始まりの農園
今後はパイも登場
- アウトドア
長妻光則りんご園(西本りんご園)
高野ICからすぐの場所で、長い歴史を持つ老舗農園。駐車場には高野町果樹園芸組合設立50周年の際に作られた看板が立っており、高野リンゴの生みの親、育ての親の話がつづられています。看板の裏あたりで枝をのばすリンゴの樹「陸奥(むつ)」は、高野町がリンゴ産地として確立された際に礎となった一本。昭和10(1935)年頃に植栽されたもので、庄原市の指定文化財になっています。リンゴ狩りは行っていないので敷地には入れませんが、スタッフに声をかけて見せてもらうことも可能(繁忙期を除く)です。
栽培している品種は10種類前後で、つがる、陽光、秋映、ゴールデンデリシャス、ジョナゴールド、陸奥、ふじなど。珍しい品種としては、「ふじ」と「はつあき」を交雑した岩手県生まれの「こうたろう」。食味と色づきがよく、豊産性なのが特徴です。収穫時期は10月下旬頃で甘みが強くサクッとした食感。直売ほか、『道の駅たかの』に出ることもあるので、探してみてはいかがでしょうか。直売は人がいないことも多いので、事前に電話で問い合わせてから訪れるのが良さそうです。
2024年から園主が交代した当農園。現在は新園主の西本さんが、『島津りんご園』から手ほどきを受けながら奮闘しています。島津さんから教わった、除草剤を控えて丁寧に害虫駆除を行うなど、リンゴの樹になるべく負担のかからない栽培方法を採用。今後も同様の手法でリンゴを育てていくそうです。
また、2024年11月頃には新たにアップルパイが誕生予定。こちらは同じ高野町内に店を構える和洋菓子店『ふじのや』とのコラボ。リンゴの代表格・ふじをたっぷり使った15cmのホールタイプで、シナモンを効かせた大人の味わいと、ホワイトシュガーを散らした優しい甘さ、2種類(各2200円)を用意しています。予約受注生産なので、気になる人はぜひ『ふじのや』まで問い合わせてみてください。
DATA
- 電話
- 0824-86-2887 090-8714-9691
- 住所
- 庄原市高野町下門田59-26
- 駐車場
- 有り 6台
- 定休日
- 不定※直売は月~土曜
- 営業時間
- 農園9:00~17:00
直売10:00~16:00
(いずれも9月中旬~11月下旬頃まで、直売は売切次第クローズ)