EDITORIAL REPORT
編集部レポート
VDにぴったり♡『Sora cacao Lab.』でチョコレート作り体験

VDにぴったり♡『Sora cacao Lab.』でチョコレート作り体験

2025スタートしました~!今年もどうぞよろしくお願いいたします。ライターの浅井です。
さて、遅ればせながらの新年のご挨拶をしてみたのですが、気付けば季節はバレンタインデー目前…!「一月往ぬる二月逃げる三月去る」とは、よく言ったものです^^;

今回は、「チョコレート準備していない!」「今年はどうしよう?」と考えている人にぴったりな、『Sora cacao Lab.』のチョコレート作りワークショップをご紹介します。基本の作り方を学んで自宅で再現してみるもよし、ワークショップで作ったチョコをそのまま渡すもよし(笑)。ぜひ、参考にしてみてください。

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庄原市上原町にある『Sora cacao Labo.』は、もともと『Café Tayutaya』として営んでいた一軒。


2023年10月にチョコレートショップとして再出発し、カフェスペースはそのままに、手作りチョコレートの販売やワークショップの開催などを行っています。

店主の高宮千恵美さんは、会社勤めを退職後、リスキリングを目的に広島大学に入学。食や農に興味があったため生物生産学部を専攻し、そこで「チョコレート研究の第一人者」とも呼ばれる佐藤清隆名誉教授に出会いました。さまざまな話を聞くうちにチョコレートの世界に夢中になり、メキシコやインドネシア、ベトナムといったカカオの産地も実際に訪問。生産者に話を聞く中で、チョコレートの魅力や、フェアトレードについて広く伝えたいと考えるようになったのだそうです。

高宮さんの店では、豆の買い付けや生産者との関係性を大切にして、ビーントゥバー(カカオ豆の焙煎から、チョコレートの製造を一貫して行う手法)を採用。こだわりの豆と製法で、ひとつずつ丁寧にチョコレートを作っています。

 今回参加させてもらったワークショップは、カカオニブを石臼で挽いて何種類かのチョコレートを作るという贅沢な内容…!
まずは高宮さんから、カカオがそもそもどういう植物で、豆はどうやって作られるのかを簡単に説明していただきました。カカオってはじめは黄色い実なんですね。写真を見せてもらい、驚きました。

 説明がひと通り終わったところで、しっかり温めた石臼が登場。夏場は気温が高いのでわりとチョコレートができやすいのですが、寒い冬だと気温が下がるため、途中で固まって製造が難しくなるのだそうです。

石臼の穴に少しずつカカオニブを入れ、最初はカカオニブと石臼を馴染ませるため反対に回し、その後矢印方向にゆっくりと挽いていきます。手に響くゴリゴリとした感触があったかと思うとすぐに消え…の繰り返し。あれ?これうまく挽けてるのかな?と思いつつ、どんどんカカオニブを投入していきます。

5分ほど挽いたところで、一緒に参加していた庄原DMOスタッフの岡田さんと奥谷さんが「垂れてる、垂れてる!」と出来立てのチョコレートを発見。臼の隙間からチョコがトロリと溢れ出し、まるで石臼全体がチョコレートケーキのよう(笑)。

あたり一面に漂う甘い香りを堪能しながら、さっそく出来立てのチョコレートをマシュマロにディップしていきます。「わ、思ったより苦い!」「でも香りがすごい~!マシュマロの甘さとよく合う~!」と大盛り上がり。この段階では砂糖が入っていないため、チョコレート本来の苦味や風味、香りをしっかりと楽しめます。ほかにドライフルーツも用意してくれるので、出来立てチョコのフォンデュをさまざまに味わうことができます。

 次に出来たチョコレートに砂糖と生クリームを入れて、素早く混ぜ混ぜ。あっという間に粘度を持つチョコレートで生チョコを作っていきます。今回は材料となるチョコレートが少量しか確保できなかったため、事前に高宮さんが用意してくださったチョコレートも混ぜて使用。成形し、冷やして固めたら手作り生チョコの完成です。

実際のワークショップでは本当に一から手作りしますが、今回は時間の都合上、高宮さんお手製の生チョコをパクリ。「え、めっちゃフルーティーなんだけど!!」と、庄原DMOスタッフの岡田さん。私もまったく同様の感想で、甘みの奥にある爽やかな酸味と華やかな香りに、とてもびっくりしました。「カカオはもともと果実ですからね」と笑顔で話す高宮さんの言葉にすごく納得…!

さらにさらに、残りのチョコレートは牛乳に溶かしてホットショコラも作ります。こちらはよく馴染みのあるココアの香り。は~、あったまる…。

 最後はメインとなる、モールド型に流し込むタブレットチョコ作り。カカオマスを溶かして型に流すのですが、重要なのはテンパリング(温度調整作業)。チョコレートに含まれる成分が、最も安定したかたちで結晶になるように、約50℃で溶かして一気に27℃前後まで下げ、最後にもう一度31℃くらいまで温度を上げて使用すると、きれいなチョコレートが成形されるとのこと。これがうまくいかないと、ツヤのないチョコレートやベチャッとした仕上がりになるのだそうですよ。

溶かしたチョコレートを型に流し込んだら、ナッツやドライフルーツで飾り付け。冷やして固める間に片付けをしたりおしゃべりを楽しんで、完成を待ちました。出来上がったタブレットチョコはお土産として持たせてもらえるのも、嬉しいポイント。余談ですが、私はだんなさんに「ちょっと早いバレンタインデー!」と言って、ちゃっかりプレゼントしました(笑)。

ワークショップは小学生以上のお子様も参加OKで、開催は随時問合せ。お店がオープンしている金土日は不可ですが、そのほかの曜日であればグループごとに希望の時間帯で行えるので、ぜひ相談してみてください。きっと楽しい時間を過ごせますよ♪

【問合せ】
Sora cacao Labo.
0824-72-5060
広島県庄原市上原町29-5
(チョコレート作りワークショップ)
4000円/1名
3~5名程度で開催(※小学生以上)