
お花見行くなら庄原へ!おすすめの桜スポット<前編>
寒い冬が終わりを告げると、庄原の地はいろいろな花で彩られ始めます。その代表格がなんといっても桜。定番のソメイヨシノから、里山の雰囲気にぴったりのシダレザクラやヤマザクラまで、まさに百花繚乱。わざわざ足をのばして訪れたい桜スポットがいくつもあります。今回はおすすめの桜スポットから8つを厳選。前編、後編に分けて4つずつご紹介します。庄原DMOのサイト内で開花状況も随時お伝えしていますので、併せてチェックしてみてください。
庄原市内桜開花情報 https://www.shobara-info.com/special/4472
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【円正寺】
1395年(応永2年)、伊達氏對馬が関東から木造弥陀尊を荷負って来て、南村の馬場に道場を建立したのがはじまりと言われる寺院。創建から600年以上が経つ現在でも、地域の寺として親しまれています。境内にある、江戸時代初期に植えたとされる樹齢350年のシダレザクラは、県の天然記念物。胸高幹囲が3mを超えるシダレザクラは非常に珍しく、名木にふさわしい堂々とした風格です。例年、4月上旬~中旬頃にかけて見頃を迎えます。樹木の下に広がる静寂な庭園も見どころのひとつ。夜はライトアップが実施され、昼とは違う風情を楽しむことができます。
住所)庄原市高野町新市875
【蓮照寺】
1515年(永正12年)に創建、開基は蓮心と言われています。もともとは「中山寺」という名で、旧入江村の中山という場所に位置。四世了誓の代に現在の地に移転し、1584年(天正12年)、「中山寺 蓮照寺」と改称しました。その後、九世恵秀の時に東本願寺末寺となり、昭和初期に現山号である「大富山」へ改めたようです。本堂の横に優美な姿で佇んでいるのが、樹齢約150年と推定されるエドヒガン系のシダレザクラ。樹高は約10mで、てっぺんからから地表近くまで濃い目の花がいっせいに咲きそろう様子が圧巻です。ドーム型のシダレザクラは珍しく、見頃を迎える4月上旬には、毎年多くの観光客が訪れます。こちらも夜間照明を実施しており、夜桜も楽しめます。
住所)庄原市西条町西城76
【森湯谷のエドヒガン】
「千鳥別尺のヤマザクラ」、「小奴可の要害桜」と並ぶ、東城三本桜のひとつ。長寿で知られるエドヒガンという品種で、三本桜のなかで大体いちばんはじめに花をつけ始めます。樹高約30m、幹周り約5mを誇り、県の天然記念物に指定。1700年代の享保年間に植樹されたものと言い伝えられており、樹齢は約300年と推定されます。均整の取れた樹形が美しく木肌の白さが特徴。周囲の里山の景色と相まって、まるでこの地の守り神のような佇まいです。見頃は例年、4月上旬頃。小奴可の要害桜とは車で10分ほどの距離なので、両方を巡ってみるのがおすすめです。駐車スペースが整備されているので、クルマで訪れやすいのもポイントです。
住所)庄原市東城町森520-1
HP)https://bingo-yawata.com/sakura-info
【小奴可の要害桜】
かつて、「亀山城」という城があった小奴可地区。その亀山城跡の一角にあり、防御や用心を意味する要害の名を冠し、地元で「要害桜」と呼ばれ大切に保護されています。種類はエドヒガンで、県内でも有数の巨樹。県の天然記念物に指定されています。樹高は約18mで、樹齢は約500年と推定。そのほかの「東城三本桜」と比べるとやや小ぶりですが、若い樹ならではの勢いのある花を咲かせます。棚田の斜面から空に向かって枝をのばす様が見事で、周囲にはスイセンなどの春の花が彩り、うっとりするような美しさ。桜の足元には水田があり、水をはっていれば鏡のように写り込む“逆さ要害桜”を楽しめることも。夜間ライトアップも必見です。
住所)庄原市東城町小奴可1906