EDITORIAL REPORT
編集部レポート
注目!東城町おすすめリンゴ狩りスポット3選

注目!東城町おすすめリンゴ狩りスポット3選

 こんにちは!ライターの浅井です。
朝夕とずいぶん秋らしい風を感じ、過ごしやすくなりました。
さて、庄原の秋…と聞いて思い浮かべるもののひとつが、リンゴ狩り。特に古くからリンゴ栽培がされている高野町のリンゴ狩りが有名で、市場に出回らない“幻の高野りんご”を求め、毎年多くの観光客が訪れます。
でも実は、同じ庄原市内でも東部に位置する東城町でもリンゴ狩りができるってご存じでしたか?

収穫時期は9月上旬~11月下旬頃までとやや長く、高野町よりも少し価格がおさえめなのもポイント。ブランド和牛「比婆牛」の生産者が多い地域であることから、比婆牛焼肉を提供している農園もあり、リンゴ狩り以外の魅力もたっぷりです。
 老舗の和菓子屋などが並ぶ城下町だった古い町並み、日本百景のひとつでもある国定公園・帝釈峡ほか、東城町は観光スポットもいろいろ。今回は、リンゴ狩りにおすすめの農園3つをご紹介。観光ベストシーズンの東城町へ、おでかけしてみませんか。

まず訪れたのは、東城町千鳥にある「森下観光りんご園」。
複数の駐車場や休憩所、水洗トイレが完備されていて、快適なリンゴ狩りが楽しめます。

すぐ近くには「小奴可(おぬか)」という地名があり、このあたり一帯で収穫されるリンゴは「おぬかりんご」の愛称で親しまれています。標高は600mほどで、冷涼な気候と昼夜の寒暖差が上質なリンゴを育んでいます。こちらの農園は「小奴可観光りんご園組合」の組合長を務めており、その歴史は戦後までさかのぼります。園の入口にある拓魂碑に開拓の歴史が刻まれているので、興味のある人は読んでみてはいかがでしょうか。
敷地面積は約2.5haで、約20種類のリンゴを栽培。

リンゴ狩りでは、9月に登場するつがるから、10月の早生ふじ、あかぎ、シナノスイート、秋映、レッドゴールド、ジャンボ王林、北斗、陽光、11月のさんふじ、王林…と続きます。最も実りが多い10月中旬頃は、年によっては6種類程度の品種を収穫できるので、時期を見計らって訪れてみましょう。特に「リンゴの中の王様」とも呼ばれる王林は、近々栽培をストップするかもしれないため、早めに伺っておくのがおすすめです。
リンゴ狩りは時間無制限(営業時間内)の食べ放題スタイルで、収穫用のカゴや皮むき用ナイフを一式貸してもらえます。持ち帰り分は量り売りもしているので、気に入った品種があれば摘みたてをお土産にどうぞ。

園内はシャクナゲやフジなど、植栽豊か。特にこの時期美しい紅葉を見せるモミジは必見です。赤や黄色に色づく樹々の下で併せてモミジ狩りを楽しむのも良さそうです。受付所の横には、休憩所があり、テーブルとチェアも設置されています。また、9月の早い時期にはナシやネクタリンは、直売できる場合も。詳しくはFacebookやXをチェックしてみてください。

=森下観光りんご園=======
住所 庄原市東城町千鳥546
電話番号 08477-5-0502
入園料(リンゴ狩り体験)
中学生以上600円 小学生400円 幼児300円
※団体は20名以上で10%off
※要予約
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昭和32年に開園の「岩本農園」は圧巻の33種類のリンゴを栽培。いずれもリンゴ狩りで収穫できるのがうれしい点で、その時々で獲れるものを、見本として園内に並べています。

10月中旬が最盛期で、収穫できる品種は、紅玉、あかぎ、千秋、ひめかみ、シナノスイート、紅月、秋映、涼香の季節、スターキング、ジョナゴールドなど。園主のおすすめは、早生ふじの一種である「昴林(こうりん)」。適度に酸味があってジューシーで甘く、重量感があります。早生ふじに分類されることから、収穫時期は早め。暑い時期が続いた年は9月頃から獲れるので、チェックしておきましょう。 
園内はメインの通路が舗装されており、安心して歩くことができます。

リンゴの樹はゆったりと植えられており、一つひとつにプレートがかけてあるため、品種を間違うことがありません。ところどころにテーブルやベンチが設えてあるため、ゆっくりくつろぎながらリンゴ狩りを楽しめます。量り売り(550円/kg)も用意しているので、食べ放題のリンゴ狩りと併せて活用してはいかがでしょうか。
 こちらの園の注目ポイントは、食事処を完備していること。

野菜とおにぎり付きの比婆牛焼肉(2400円)は驚きの低価格で、これ目当てに訪れる客がいるという話にも納得です。広いスペースで上等の焼肉をワイワイ楽しめ、満足すること間違いなし!肉うどん(500円)やおにぎり(150円)、果汁100%のリンゴジュース(1Lペットボトル700円)も用意しています。

さらに産直コーナーでは、新鮮野菜や米などを販売。こちらの農園ではブドウ栽培もしているため、収穫数が多い時には、ピオーネやシャインマスカット、クィーンニーナといったブドウも購入できます。

=岩本観光りんご園=======
住所 庄原市東城町内堀1061-2
電話番号 08477-5-0636
入園料(リンゴ狩り体験)
中学生以上600円 小学生400円 幼児300円
※団体は30名以上で5%off
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県内で初めて観光りんご園を始めた「山上観光りんご園」は、昭和23年に開園。

有機肥料かつ減農薬を心がけ、太陽の光を浴びさせる無袋(むたい)栽培で、安心安全のリンゴを育てています。また、着色のための葉を摘む作業を行わず、つけたままの葉でしっかりと光合成を促し、糖度の高い完熟リンゴを提供しています。
品種は約25種類で、そのほとんどをリンゴ狩りで獲ることができます。10月上旬から中旬にかけてが最も実り多く、6~10種類程度を収穫できるそうです。
リンゴ狩りは時間無制限(営業時間内)の食べ放題で、量り売り(600円/kg)もあり。直売コーナーではお土産用の袋詰め(5~6個入り1000円)や、小玉サイズのお得な袋入り(500円)を用意しています。

全国発送も行っていて、可愛らしい化粧箱に入れてくれるのでギフトにおすすめ。取っ手が付いた9個入箱(2400円)はお供え用に買い求める人が多数。お願いすれば、違う品種をとりどりに混ぜて入れてくれます。

こちらの農園もお食事処を完備しており、野菜とご飯付きの比婆牛焼肉(2200円)をびっくり価格で提供。JAから仕入れる肉は鮮度抜群で、比婆牛がこの価格で食べられるなんて…!と、驚きを隠せません。うどん(500円)やコーヒー(200円)、搾りたてのリンゴジュース(100円)もそろいます。

また、隠れた人気の品が、リピーターも多いアップルパイ(2個入り600円)。果実感を残し、カボス果汁でほんのり酸味を加えたジャムが美味で、パイ生地はサクサク。おやつにぴったりで、お土産にもおすすめです。

=山上観光りんご園=======
住所 庄原市東城町加谷686
電話番号 08477-5-0112
入園料(リンゴ狩り体験)
中学生以上600円 小学生400円 幼児300円
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 高野町とはまた違った、魅力的な農園がそろう東城町。わざわざ足をのばして訪れたい理由がそれぞれにあります。
食事処が完備されている農園が多いですが、食事を別にされる場合は、三角屋根が特徴的な道の駅『遊YOUさろん東城』へぜひどうぞ。レストランでは比婆牛丼(2300円)などのご当地メニューを楽しめるほか、定食や丼物、本格的なステーキセットがそろいます。そば処『天咲』では、石臼挽きの香り高いそばも味わえるので、お好きな店でゆっくり食事を楽しんではいかがでしょうか。土産物コーナー、産直コーナー、産直に併設する軽食やスイーツが購入できるテイクアウトカフェがあり、休憩にぴったりです。