EDITORIAL REPORT
編集部レポート
紅葉狩りと楽しみたい!帝釈峡近隣のおすすめ食事&宿泊施設

紅葉狩りと楽しみたい!帝釈峡近隣のおすすめ食事&宿泊施設

こんにちは!ライターの浅井です。
秋が深まるにつれ木々が色づきはじめ、そろそろ紅葉のベストシーズン。庄原にはたくさんの紅葉スポットがありますが、なかでもイチオシは国定公園・帝釈峡。国の天然記念物に指定されている、世界三大天然橋のひとつ「雄橋」をはじめとする雄大な景観と紅葉のコラボレーションは、何度見ても見飽きることがありません。

近隣には、紅葉を間近で楽しめる宿泊施設もいろいろ。今年の秋は、ぜひゆっくりと泊まって秋ならではの風景を満喫してみませんか。日帰りで味わえるグルメも、併せて紹介します。

大正時代に『山田旅館』として創業した『帝釈峡観光ホテル 錦彩館』は、かつては宿場町であった東城で行商たちが利用していた歴史ある宿泊施設です。昭和25年頃に現在の場所へと移り、建て替えを行っています。

周囲24km、全長8kmの人造湖「神龍湖」のほとりに建つ絶好のロケーションで、全16室のすべての客室から湖を望むことができます。両岸に岸壁がそびえたつ神龍湖は、秋になるとモミジのグラデーションや真っ赤なウルシの葉に彩られ、湖面に映りこむ紅葉がうっとりするような美しさ。行きかう遊覧船の佇まいが、いっそうの風情を醸し出します。こちらでランチを楽しむなら、お食事処『磊々亭(らいらいてい)』へどうぞ。カジュアルなうどん膳(1210円)や豚カツ定食(1320円)、ハンバーグ定食(1320円)から、ちょっと贅沢な料理長おまかせ会席(1980円)まで、さまざまなメニューがそろいます。この時期のおすすめは、季節限定の国産和牛すき焼き定食(2310円)。

地元醤油を使った特製のわりしたで煮込む広島県産和牛を、トロトロ卵に浸してたっぷりと味わえます。
団体客の利用も多いため、ランチで訪れるなら予約がベター。地元の人が、法事や親せきの集まりなどに利用するのにもぴったりです。宿泊プランは複数あり、人気は国産黒毛和牛フィレステーキに、季節の野菜や魚介を使った会席料理が並ぶ「特選!四季の味覚プラン」(1泊2食 2万2,000円~)。こちらのプランでは、10月中旬あたりからマツタケが登場。

香り豊かな土瓶蒸し、ふっくら炊き上げたマツタケご飯は至福の美味しさです。初期は岩手県産のもの、収穫ができるようになったら県内産のマツタケを使っていて、品質とコスパの良さから、毎年食べに訪れるリピーターもいるほど。年により登場する時期が異なるので、事前に問い合わせておきましょう。
また、こちらの施設は温泉もポイントで、地下500mから湧き出る冷泉と麦飯石の力で、疲労回復や肩こり、神経痛などに効果があります。神龍湖を一望できる露天風呂は必見!施設は帝釈峡トンネルを抜けてすぐの場所にあり、遊覧船やパワーボート、カヤックの申し込みができる帝釈峡観光協会が徒歩数分の場所に位置。宿泊とあわせて、各種アクティビティに挑戦してみるのもいいかもしれません。

=錦彩館=======
住所 庄原市東城町三坂526
電話番号 08477-2-2393
HP  https://www.yado-kinsaikan.jp/
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次にもとは『帝釈峡観光ホテル 錦彩館』の分館としてスタートした『養浩荘』。

全8室のこぢんまりとした宿で、周りを山々に囲まれた静かな環境です。骨董品集めを趣味にしていた先々代の好みで、館内は全体的に民芸調。どこか懐かしさを感じるアットホームな雰囲気で、ほっとくつろげる時間を提供しています。
こちらの宿の特筆すべき点は、宿泊情報サイト『じゃらん』で、中四国ナンバーワンを幾度も獲得していること。2023年も「クチコミ90点以上!泊まって良かった宿」に選出されており、評価の高さが伺えます。「おもてなしの精神が素敵」「きめ細やかな配慮が心地よかった」など複数のクチコミが寄せられるなかで、最も多いのが「料理が素晴らしい」という声。

“料理自慢の宿”と自他共に認めるだけあり、広島もみじ豚の塩レモン鍋をメインにした平日限定の「もみじ橋プラン」(1泊2食 1万2100円~)や、神石霜降り牛のステーキ、伊勢海老のお造りといった山の幸と海の幸をふんだんに盛り込んだ「雄橋プラン」(1泊2食 1万8920円~)など、食事が主役のプランが数多くそろいます。イチオシは、美しいサシの入った神石牛をメインに、地元の山菜や川魚などを用いた四季の料理が並ぶ「雌橋プラン」(1泊2食 1万5950円~)。

時期により料理の内容は異なりますが、例えば紅葉シーズンであれば、アマゴの塩焼きに世羅産まつきのこの天ぷら、瀬戸内や山陰から仕入れる魚介と比婆こんにゃくの刺身などを用意。なんといってもメインの肉料理を、鉄板焼き、すき焼き、しゃぶしゃぶから選べるのが醍醐味で、「菊文明」や「超群」といった地元の日本酒と相性ぴったりです。朝食は目にも華やかなかご盛膳で、朝からしっかり食べられるのもうれしいポイント。また、食事処は日帰り利用OKで、醤油ラーメン(770円)や鍋焼きうどん(990円)、広島牛焼肉丼(1100円)、鶏の唐揚げ定食(1100円)などがずらり。鉄板焼肉膳(2200円)や広島県産和牛御前(3300円~)、各種会席(5500円~)もあり、普段使いのランチからちょっとかしこまった食事にも対応しています。

お風呂は現在改装中ですが、2025年のゴールデンウイークあたりには完成の見通し。ピカピカにリニューアルされた浴場は立ち寄り湯可の計画なので、訪れた際はぜひ利用してみてください。施設にはレンタサイクルも準備してあり、自転車で10分程度の神龍湖エリアまでサイクリングを楽しむのもおすすめです。

=養浩荘=======
住所 庄原市東城町三坂922-1
電話番号 08477-2-4100
HP http://www.youkousou.jp
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最後に紹介するのは、「自然にときめくリゾート」をテーマにする『休暇村 帝釈峡』。

全国で展開する休暇村の施設のなかでも敷地面積が広く、外周をぐるりと歩いて巡ると約60分程度かかります。帝釈峡の神龍湖まで車で10分程度の場所にありますが、こちらは施設内の紅葉も見事。モミジのほかに、固有品種であるタイシャクイタヤというカエデが色づく様子も見ることができます。

自然に触れられる当施設のポイントは、体験プランが充実しているところ。屋外でハンドドリップコーヒーを淹れる「お外でコーヒー体験」や、夕景を眺めながら好みのお酒に舌鼓を打つ「気ままにオンザロック」、「朝のお散歩会」、「星空観察会」、「ウォークラリー」など、大人から子どもまで楽しめる体験が目白押しです。ファミリーに人気なのは、「芝生でそり遊び」や「土鈴絵付け体験」。どこへ出かけなくとも、施設内だけで大満足の時間を過ごせます。

宿泊は本館とキャンプ場、コテージがあり、本館宿泊であれば1泊2食のビュッフェ付プラン(一般1万3000円~、Q会員1万2000円~)が基本。シーズンで異なりますが、秋なら「松茸土瓶蒸し付きビュッフェプラン」(一般1万5800円~、Q会員1万4800円~)、冬なら「比婆牛炙り寿司付きビュッフェプラン」(一般1万4500円~、Q会員1万3500円~)といった、ちょっと特別なプランも登場。お得な連泊プランや、ひとり旅プランもあるので、ぜひチェックしておきましょう。

こだわりのビュッフェは、びっくりするほどの充実ぶり。ライブ感満載のオープンキッチンで作られる握り寿司や鉄板焼きステーキ、囲炉裏で炙るヤマメの塩焼き、一人鍋で提供のすき焼きなど、ビュッフェとは思えない料理の数々。お好み焼きや穴子飯、地元ならではのこんにゃくカツや揚げ竹屋饅頭は県外から訪れる人にも好評で、アップルパイや窯焼きパンケーキといったスイーツもそろいます。

基本的に宿泊者のみが楽しめるビュッフェですが、事前予約でランチ営業も行っており、比婆牛石焼き定食(2200円)や比婆牛御前(2200円)、比婆牛丼(1900円)を用意。団体の宴会などにおすすめのおまかせ会席(4000円~)も準備できます。さらに、入浴施設「さもやまの湯」も自慢のひとつ。竹炭を用いているため、湯あたりがやわらかく、体の芯まであたたまり血行が良くなります。サウナや露天風呂もあり、立ち寄り入浴(大人500円・小人300円・幼児200円)OKなので、疲れた体をほっと癒やしてみてはいかがでしょうか。

=休暇村帝釈峡===
住所 庄原市東城町三坂
電話番号 08477-2-3110
HP https://www.qkamura.or.jp/taishaku/
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秋のお楽しみ、紅葉狩り。ふらっと散策して鑑賞するのもいいですが、時にはゆっくりと宿泊して、早朝や夕方など、昼間とはまた違った表情を眺めるのも贅沢。日帰りで訪れる際は、ぜひ地元ならではのグルメを一緒に楽しんでみてください。